概略
アニメーション『深海の虹』は深海の神話を描いた作品である。それはギリシア神話で語られるような種を越えた愛であり、私たちが未だ立ち会うことを許されない生命の営みである。生物発光は本作の重要なテーマの一つである。本作のねらいは、深海という闇の世界を舞台に、生命活動を光として捉え、マルチプレーン技法を用いたアニメーションによって表現することである。
プロフィール
鋤柄真希子(SUKIKARA Makiko)
大学在学中よりアニメーション制作を開始。2007年、チェコのフィルムスクールへ短期留学。2008年、処女作『蜉蝣』がNHKデジタルスタジアム(今敏セレクション)に入選。『雪をみたヤマネ』(2010)、『やまなし』(2011)は国内外の映画祭で上映されている。また2012年より人形劇団JIJOとの舞台作品『マリオメーション』を始動。JAA(日本アニメーション協会)会員。
http://sukimaki.com
松村康平(MATSUMURA Kohei)
00年代初期より映画、写真作品の制作を開始。自作以外にも様々なアートシーンに於ける映像制作を手がける。2005年、『internet images』(林口哲也との共作)がキヤノン写真新世紀優秀賞。2012年、『John Cage 100th Anniversary Countdown Event 2007-2012』の記録映像を完遂。2014年、最新作『Scene Missing』がカンヌAVIFFにて上映。
http://matsumurakohei.com