令和5年度(2023年度)国内クリエイター創作支援

石橋 素

エンジニア/アーティスト/ライゾマティクス

1975年、静岡県生まれ。東京工業大学制御システム工学科、国際情報科学芸術アカデミー[IAMAS]卒業。2011年よりライゾマティクスを共同主宰。デバイス、ハードウェア制作を主軸にアートパフォーマンス、ライブエンターテイメント、インスタレーションなど、多領域にわたり活動をしている。アルスエレクトロニカ、カンヌライオンズ、文化庁メディア芸術祭など受賞多数。

さやわか

批評家/マンガ原作者

著書に『僕たちのゲーム史』(2012)、『僕たちとアイドルの時代』(いずれも星海社、2015)、『名探偵コナンと平成』(コアマガジン、2019)、『世界を物語として生きるために』(青土社、2021)など。マンガ原作に『永守くんが一途すぎて困る。』(ふみふみこ作画、LINE、2021–22)、『ヘルマンさんかく語りき』(倉田三ノ路作画、KADOKAWA、2023–)など。「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」主任講師。

戸村 朝子

ソニーグループ株式会社コーポレートテクノロジー戦略部門コンテンツ技術&アライアンスグループ統括部長

株式会社資生堂宣伝部を経て、2001年よりソニー株式会社。株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、株式会社アニプレックスで、映画やアニメ作品のデジタル事業の新規開拓。その後、本社CSR部にて、国際NGO等と技術を活用した社会課題解決に取り組む。16年より現在まで、先端コンテンツ開発、技術コミュニケーション、サステナビリティ技術推進等を担当。アルスエレクトロニカ2021「Garden TOKYO」企画ディレクター、欧州委員会2022 S+T+ARTS Prize Jury。21年より東京大学大学院情報学環客員研究員。理学修士(化学)、政策・メディア研究修士(メディアアート)。

西川 美穂子

東京都現代美術館学芸員

2004年より現職。東京都現代美術館での主な企画に「MOTアニュアル2008 解きほぐすとき」(2008)、「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」「MOTアニュアル2012 Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる」(いずれも2012)、「フルクサス・イン・ジャパン2014」(2014)、「Viva Video! 久保田成子展」(2021–22、共同企画)、「MOTアニュアル2022 私の正しさは誰かの悲しみあるいは憎しみ」(2022)などがある。

原 久子

大阪電気通信大学総合情報学部教授

現代美術批評誌『A&C:Art & Critique』の編集に携わる。1992年に中ザワヒデキらとともにMac版フロッピーマガジン『JAPAN ART TODAY』を、97年にウェブアートマガジン『ART遊覧(現)』を立ち上げ。さまざまな媒体に執筆、編集で関わる。主な共同企画に「Move on Asia」(2002–、LOOP/韓国、ZKM/ドイツほか)、「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」(2004、森美術館/東京)、「あいちトリエンナーレ2010」(愛知県美術館ほか、2010)。共編著に『変貌する美術館―現代美術館学II』(昭和堂、2001)など。アーティスト・イン・レジデンス、文化政策、創造環境の調査等のリサーチャーとしても活動。

森田 菜絵

企画・プロデューサー

NHK『デジタル・スタジアム』等のテレビ番組制作ディレクターを経て、日本科学未来館において先端科学を伝えるプラネタリウム等の企画・プロデュースに従事。主な担当作に『暗やみの色』(2005)、『バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~』『夜はやさしい』(いずれも2009)、『9次元からきた男』(2016、いずれも日本科学未来館)など。10年、文化庁・新進芸術家海外研修制度により渡蘭、V2_Institute for the Unstable Mediaにて研修。12年に帰国後、株式会社マアルトを設立。現在は、展示やドーム映像を中心にサイエンス&アート分野のさまざまなプロジェクトに携わる。

森 まさあき

アニメーション作家/東京造形大学名誉教授

1955年、静岡県生まれ。中央大学商学部会計学科在学時代より独学で始めた8mmフィルムによるコマ撮り自主作品で注目される。80年、株式会社アニメーションスタッフルームに入社、セルアニメから初期のCG、モーションコントロールを使った数多くの特殊撮影のCM映像などを手がけるが、手づくりのクレイアニメに目覚め90年に独立。有限会社モリクラフトアニメーションを設立。テレビ番組『とんねるずのみなさんのおかげです。』のOP『ガラガラヘビがやってくる』(1992)、『がじゃいも』(1993)など多くのクレイアニメ作品を生み出す。2005年より東京造形大学にてアニメーションの教育指導に励む。

モンノ カヅエ

映像作家

クリエイティブ・デュオTOCHKAの一人として、2005年よりコマ撮りと長時間露光撮影でアニメーションを描く「ピカピカ」の技法を編み出す。長時間露光写真とストップモーション・アニメーションの手法を組み合わせ、ペンライトを使って空中に線を描くことでアニメーションをつくることを可能にした。アニメーション映画祭から現代アート、コミュニティアートの分野で幅広く活動している。

山川 冬樹

美術家/ホーメイ歌手/秋田公立美術大学准教授

1973年、ロンドン生まれ。自らの声・身体を媒体に視覚、聴覚、皮膚感覚に訴えかける表現で、音楽、現代美術、舞台芸術の境界を超えて活動。己の身体をテクノロジーによって音や光に拡張するパフォーマンスや、南シベリアの伝統歌唱「ホーメイ」を得意とし、国内外のノイズ・即興音楽シーン、音楽フェスなど、ジャンルを横断しながらパフォーマンスを行う。現代美術の分野では、『The Voice-over』(1997–2008、東京都現代美術館蔵)、『「パ」日誌メント』(2011–)などを発表。2015年、横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科および同大学美術学部アーツ&ルーツ専攻准教授。

米光 一成

ゲーム作家

広島県生まれ。代表作『ぷよぷよ』(1991)、『BAROQUE』(1998)、『はぁって言うゲーム』(2017)、『あいうえバトル』(2021)、『言いまちがい人狼』(2023)等、コンピュータゲームからテーブルゲーム、儀式まで幅広く作品をつくり続けている。2007年に岸井大輔主催の「LOBBY」で参加型演劇作品『ぼくがゲームを作らないと世界は滅びてしまうから』作・演出。また19年に儀式作品『記憶交換ノ儀式』の作・演出。23年4月2日、「儀式フェス」を開催した。デジタルハリウッド大学教授。