成果発表イベント「ENCOUNTERS」サテライト企画のアーカイブ映像を公開

令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業 成果発表イベント「ENCOUNTERS」では、サテライト企画としてクリエイター向けのセミナーやオンライン配信でのトークイベント等も開催しました。
アーカイブ映像は下記からご覧いただけます。


[プレイベント]
マンガとゲーム、創作の新メソドロジー
ー デジタルが拡張する表現手法 ー

登壇者:
浅野 いにお(マンガ家)
中村 育美(UNSEEN Inc. CEO /Creative Director)
宇川 直宏(“現在”美術家/DOMMUNE主宰)

※本イベントは2024年2月13日(火)にDOMMUNEで放送されました。
0:05:30〜02:10:10までが「マンガとゲーム、創作の新メソドロジー」の番組となります。

テクノロジーの進化とともにアップデートを続けるクリエイティブコンテンツ、マンガとゲーム。『ソラニン』『おやすみプンプン』などで知られるマンガ家の浅野いにおさん、『サイコブレイク』や『Ghostwire: Tokyo(ゴーストワイヤー トーキョー)』などを手掛けたゲームクリエイターの中村育美さんが、それぞれの領域で、新たな道具、環境、制作プロセスを開拓する2人の最前線の創作メソドロジーを紹介します。
2000年頃からマンガ制作にデジタルを積極的に取り入れ、『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』や最新作『MUJINA INTO THE DEEP』ではゲームエンジン、アンリアルエンジンをフル活用する浅野さん、独立系のゲームスタジオ「UNSEEN」を設立し、理想のゲームづくりの環境を開拓するなか、新作タイトル『KEMURI』を発表した中村さん。
マンガ、ゲームの制作方法を拡張する、それぞれの実験的アプローチを、若手クリエイターへのメッセージを込めて届けます。


[特別対談]
ペン先から溢れる物語
ー マンガ創作の舞台裏 ー

登壇者:
西 炯子(マンガ家)
倉本 美津留(放送作家)

※本対談は2024年2月20日(火)にDOMMUNEで放送されました。

『初恋の世界』『たーたん』『娚の一生』など代表作多数、魅力的な絵柄で複雑な心理描写を描く西炯子さん。吸い込まれそうな瞳、一癖も二癖もあるキャラクター、驚きの仕掛けetc.、読者を夢中にさせる物語、その創作の秘訣・技術に迫ります。
聞き手は、マンガ家の執筆現場に密着し、作品制作過程を追うドキュメンタリー番組『浦沢直樹の漫勉』の企画を行う放送作家の倉本美津留さん。17歳からマンガを描き続ける西さんのキャリア、ワークスタイル、ライフスタイルにも話題を展開し、次世代クリエイターへ向けてマンガの創作について語る2時間です。


[セミナー①]
ゲームの新機軸
ー インディーゲームが拡張する世界 ー

登壇者:
村上 雅彦(Skeleton Crew Studio CEO)
Achabox (ゲームクリエイター/デザイナー/ピクセルアーティスト)
米光 一成(ゲームクリエイター/令和5年度文化庁クリエイター育成支援事業アドバイザー)

※本セミナーは2024年2月18日(日)にFabCafe Tokyoで開催されました。

個人やスタジオ規模にとらわれず、これまでになかった世界を描き出すことができるインディーゲーム。プレイヤーは、独自の視点を持って制作されたインディーゲームに魅了されています。ゲーム制作会社「Skelton Crew Studio」の代表であり、インディーゲームやアートイベントの企画・運営に取り組み、国内インディーゲームのコミュニティをリードする村上雅彦さん、ゲーム開発チーム「アクロバティックチリメンジャコ」の代表であり、100万ダウンロードを達成した育成ゲーム『ことだま日記』の開発者であるAchaboxさん、文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業アドバイザーであり、『ぷよぷよ』や『はぁって言うゲーム』などデジタルからアナログまで様々なゲーム企画・開発に携わってきたゲームクリエイター米光一成さんをお招きし、制作プロセスやコンセプトメイキングなどを交え、インディーゲームの可能性についてお話をお聞きします。


[セミナー②]
マンガの新機軸
ー 縦読みマンガが拡張する物語 ー

登壇者:
坂井 優太(LINEマンガ編集者)
具 本媛(京都精華大学マンガ学部 特別任用講師/国際マンガ研究センター 研究員)
さやわか(マンガ原作者/批評家/令和5年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業アドバイザー)

※本セミナーは2024年2月21日(水)にFabCafe Tokyoで開催されました。

スマートフォンなどの日々進化するデジタル機器の普及によって、私たちのマンガ体験も目まぐるしく変化しています。その新たなマンガの読書体験の一つとして生まれた縦読みマンガ ”ウェブトゥーン”。ウェブトゥーンサービスを数多く配信し、昨年末には様々なクリエイターとコラボしながらウェブトトゥーンを配信するサービス「LINE MANGA WEBTOON STUDIO」を開始したLINEマンガにて編集者を務める坂井優太さん、京都精華大学にてマンガ表現を研究され教鞭を取る具本媛さん、文化庁メディア芸術クリエイター育成事業アドバイザーでマンガ原作者のさやわかさんをお招きして、”ウェブトゥーン”の制作環境や作例を取り上げ、マンガ表現の新たな可能性についてお話しをお聞きします。