今回は、スケジュールの関係で、水江さんとアドバイザーの伊藤有壱氏との面談がまず実施され、その一週間後に、水江さん、藤田さんと、アドバイザーのタナカカツキ氏との3名で、計2回の面談を実施することになりました。
まずは、現状の進捗として、オープニング映像、その映像に続いてメインキャラクターが落下するシーン、歩くシーン、目覚めるシーンが報告されました。制作手順としては、藤田さんは作品展開のベースとなる、絵コンテを制作し、そのコンテから水江さんがアニメートを行う完全分業で制作が進行しているということでした。最終的には10分弱の完成を予定されています。手書きアニメーションに見られる色を塗ったベタ面の揺らめきは、今回の作品には見られません。そこには、セル塗の見栄えのアニメーションでも、テレビアニメーションの動きとは違う面白さをみせたいという意図が含まれています。
メインキャラクターは、momon君と名付けられました。作品は、抽象的な要素と具体的な要素が自在に混ざり合いながら、メタモルフォーゼのようなイメージで展開される予定です。
伊藤氏からは、キャラクター独特の動きやくせのようなものを加えるのはどうかという提案ありました。そして、制作者以外の人が、プロデュースしたいなと思わせる作品になったら面白いというコメントもありました。
タナカさんからは、抽象的な中に目があって口があるだけで具体的な世界になり、現状のテスト映像の中でもその面白さが生み出されている。断絶している抽象的な世界と具体的な世界をつなげながら、引き続き制作してほしいというコメントがありました。
2月のプレゼンテーション時点で、全体の半分程度の進捗を想定し制作が進められます。