概略
既存の伝統的な修復概念を新たな技術や発想と結びつけて、もの創りと造形表現の可能性を探る。工芸の修復技術である金継ぎや呼継の概念を、VR、3Dスキャナー、3Dプリンターを使い、三つの軸に分けて制作、伝統的な建物内で展示を行う。壊れたものの再創造『プラ継』、実際の地形データを加工して創造する地形の器『地掌器』、見えない水の繋がりをイメージで繋ぐ雲の器『雲舟』を発表する。
プロフィール
1978年、大阪府生まれ。2000年、フランス国立ナンシー美術学校(交換留学)アート科3年修了。2002年、金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科彫刻専攻卒業。2008年、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。主な活動に「Cloud Ship」(1999、ノルマンディー海岸〜モゼル県の森/フランス)、「А TOWER OF OCTOBER」(2003、屋久島/鹿児島)、「マルモル・プロジェクト」(2005、モンテレイ/メキシコ)、「Site Zero」(2007、温泉津町/島根)、「Recreate」(2020–22、兵庫)など。