《断層の上で、根拠律の距離》

日本に埋められている地震計の情報をリアルタイムに取得し、その情報をVR内のオブジェクトに反映させることで、本来人間には不可視な土地とのつながりを想起できるVRインスタレーション。無数に仮想空間が生成される現代、その幻想性／仮設性の中で、私たちが地に足をつく地面・根拠の存在を確かめ直す試み。微弱な大地の揺れが常に起きている惑星としての動きと、自分たちが足をつける地面のイメージとが共存する感覚を、VRのCGシミュレーションと、ナラティブによって生み出すことを目指す。

東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻在籍。VRや映像を用いて、私たちとこの世界が別のあり方で開かれた思弁についての制作と研究を行う。CGや詩作と、映像やドキュメンタリーの手法を行き来し、世界と「私」の可塑性を模索する。現在は特に幻想の地面・地平と、その上で扱われる根拠律や座標系をモチーフに制作を行っている。
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