概略
合成言語「KOE語」の民謡を生成するための移動型装置《koekko》を建築コレクティブstudio9Xと協働し制作する。「KOE語」はフィンランド語と日本語を融合した人工言語で、意味と音の二重性を特徴とする。テント型の装置は環境に応答しつつ声をリアルタイムに変調し、発声を二重化する。ズレを抱えながら時間を共有する「KOE語」の歌の実践を通じ、言語と歌と共同性の新たな形を提示する。
プロフィール

1993年生まれ。メディアアーティスト/作曲家。現代のメディア環境における身体と声の変容を主題に掲げて、制度化された音楽形式の再構築を試みている。楽譜ベースの音楽作品からパフォーマンス、インスタレーションなど、さまざまな表現形態でプロジェクトベースの制作を行っている。第24回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞、第87回日本音楽コンクール作曲部門第2位。東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。
https://chikukomiya.com