概略

アーティストとロボットアームが同じ素材上で、癌細胞をモチーフとした彫刻を交互に施すプロジェクト。非言語的対話や、すれ違いから生じるエラーを通じて、協働の可能性と限界を見つめる。作品は単に物理的な彫刻としてだけでなく、制作過程そのものを含めた「対話の記録」として、AI やロボットと共存する社会における人間の役割、創造の意味を模索し、問い直す。

プロフィール

1984年東京都生まれ。東京藝術大学およびシラパコーン大学(タイ)にて博士号取得。彫刻技法を軸にして社会の内面性や価値観にどのように関わり得るかを探求している。近年取り組む「Inner Light」シリーズでは、社会的・歴史的文脈を持つオブジェクト等の、物質や意味の構造にヴォイド(空隙)を生み出すことで、様々な視点や思考を多角的に交錯させる作品と場を形成し、「風景」への介入・変容を試みている。
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