概略
1905年の日露戦争終結時に設置された国境標石のレプリカ。本プロジェクトではその標石をさらに複製し、オブジェクトが自律的に動き、踊るインスタレーション作品を制作する。制度が現実の空間を分断する構造を、物理的かつ感性的に可視化し、システムと現実の齟齬、そして「複製」というオーセンティックな美術的手法が持つ新たな可能性を探る。
プロフィール

1984年富山県生まれ、大阪府を拠点に活動。2010年、京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。日本、アメリカ、フィリピンなど多様な文化と歴史的背景を踏まえたモチーフの変遷や社会的文脈に着目し、作品のあり方を探求している。国内外の複数の個展・グループ展に参加。国際レジデンスや助成を通じて、表現の可能性を拡張している。
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