概略

作家は主にフェミニズムの理論を用いながら、既存の神話や規範を読み替える形で制作を続けてきた。本企画では、2025年に作家が南フランス滞在中に撮影した映像を中心に構成した、3チャンネルビデオインスタレーション『ガイアの逃亡』を発表する。女性と自然のつながりを考えることで展開してきたエコ・フェミニズムの歴史を批判的に継承する形で、「動かない存在」とされてきた女神・ガイアの物語の解体を目指す。

プロフィール

美術家。映像やパフォーマンスを中心に、コミュニケーションの複層性や、個人の身体と国家の関係性を再考する。主な個展に「百瀬文 口を寄せる」(2022、十和田市現代美術館/青森)、主なグループ展に「国際芸術祭 あいち2022」(2022、愛知芸術文化センター)、「フェミニズムズ / FEMINISMS」(2021、金沢21世紀美術館/石川)など国内外で活動を行う。主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、愛知県美術館、横浜美術館など。
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