概略
泡の生成と消減に音響を重ね、死者との非言語的交信を探るインスタレーション作品『泡沫をたずねて』を発表する。青森に残るイタコ文化や三大霊場である恐山を参照しながら、喪失を抱える人々が死者の気配や記憶に触れる新たな儀式的空間を創出。儚く消える泡を媒介に、「応答なき死」とともに生きるあり方を提示する。
プロフィール

2002年岩手県生まれ。慶應義塾大学卒業後、東京藝術大学大学院に進学し、死別や弔いをテーマに制作。これまで200人以上の死別経験者にインタビューを実施し、その経験をもとにウェブサイト『死んだ母の日展』や『葬想式』を発表。両作ともGOOD DESIGN NEW HOPE AWARDにて優秀賞を受賞し、複数のメディアで取り上げられた。
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