概略

「鼻」を媒介に、認知・身体とテクノロジーの関係を探るメディアアート作品『TECH-NOSE-CODE』を発表する。鼻の影はVR空間では完全に消失し、感覚が技術により編集されることを示す。体験のクライマックスで観客は自らこよりを鼻に突っ込み、くしゃみをきっかけに現実世界へ帰還する。失われた身体感覚を取り戻し、巨大テクノロジーが構築する認知の枠組みを往復しながら、自らの知覚を再構築する契機となる。

プロフィール

VR・インスタレーション・パフォーマンスなどを中心に、ささやかな身体行為をバーチャルな想像力によって変容させ、それを現実に返還することで、日常の風景をずらす実践を行う。過去の展示に「パラオからギャラリー監視」(2016、KUNST ARZT/京都)、「Exploring how to exhibit Kiasma in a new alternative space」(2025、RAMI_ART STUDIO/BAR/東京)など。
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