概略

私たちは「地球という大きな身体」の上に存在し、地震を通じてその「皮膚」や「蠕動(ぜんどう)」を身体で感じている。人類学者である石倉敏明の提唱する「外臓」という概念を手掛かりに、人間が地球の内臓でも外臓でもあるという両義的なあり方を描き出す。民家の一室を舞台に、3点のアニメーションによるインスタレーションを通して、空間そのものを身体に見立てた感覚体験を提示する。

プロフィール

アニメーション作家。トランス・スケールな物語を生み出す装置として、風景アニメーションを制作する。アニメーションによって風景は呼吸し、有機的で身体性を持つ存在へと変貌する。その中に描かれる匿名的な生命体は触媒となり、鑑賞者は自然と人間、人間同士、人間と微生物といった多元的な生態系の物語を見出す。カンセイ・ド・アシヤ文化財団第2期オフィシャルサポートアーティスト。
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