概略

自転車を使った移動ならびに投影技術を文学表現と融合させることを目指し、映像装置に改造した自転車を用いて、各地の街を舞台に執筆したテキストをその土地の地面に投影しながらサイクリングする連作『モビル文学』を発表。路面の凹凸や走行速度、街灯や建物の影といった都市環境、さらには自転車に乗った筆者の身体の動きによって文字は揺れ、歪み、変化し、物語そのものが空間や運動に呼応して動的に変容していく。

プロフィール

神奈川県川崎市出身。世界旅行、事業開発を経て、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]博士前期課程修了。場所の「ナラティブ」と「モビリティ」をテーマに、AIやAR、映像メディアなどのテクノロジーを活用した、オルタナティブな文学表現の可能性を追求している。主な展覧会にザンビアでの個展「Here’s A Bicycle」(2025、Zeela Art Gallery)、「六本木アートナイト2023」(東京)など。
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