概略

『技術的嵌合地帯 ̶CHIMERIA』とは、メディアテクノロジーによって身体の可塑性を発揮し、資本主義システムや人間性規範に基づく「正常な」世界から逃走する肉体たちのための「シェルター」である。参加者は施術者(ドク)によって、嵌合者(キメラ)となることでCHIMERIAへ入ることができる。キメラたちはそこで実際に生活を営み、建設者(ビルダー)とともに「キメラ中心主義的」ともいうべき空間を生成することを試みる。

プロフィール

テクノロジカルに加速する資本主義社会において変容する自と他、人間と非人間の境界への関心のもと、「私」でも「人間」でもなくなっていく肉体についての実践を行う。主な実践に、眼を異なる部位に移動させ身体規範を逸脱する『still human』(2021)など。主な発表に、「MOTアニュアル2023 シナジー、創造と生成のあいだ」(東京都現代美術館)、「Taipei Arts Festival 2023」(Taipei Performing Arts Center)など。
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