概略

「ものすごくでっかいマイクロプラスチックをつくる」。私たちの役に立つ日用品の形をさせられたプラスチックは、海流に乗り長い旅を経て、生活に厄介な小さな破片へと姿を変え、人間の目にはよく見えなくなってしまう。人間の利便のために擦り減り、身を粉にして頑張ったプラスチックをたたえるため、巨大なオブジェとして制作。ペーパークラフトで巨大化させたり、バーチャル空間で非現実的なほどの大きさを表現したりする。

プロフィール

現代美術作家。プラスチック製の日用品で構成された、機械が勝手に動き回る様子を作品と称しながら、プラスチックとヒトとの関係について気まぐれに思索する。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、同大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。主な個展に、「アペルト12 安西剛『ポリ-』」(2020、金沢21世紀美術館/石川)、「Grounded」(2021、クンストラーハウス・ベタニエン/ドイツ)など。
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