概略
作家の2人の息子が織りなす日々の様子を、アニメーションによって「記憶」し「記録」する。こどもたちの行動を記憶から再構築し描くことで、動画や文字には残せなかったものの記録を試みる。本作で描かれるのは作家の息子たちではあるが、画面の中に存在する人物は、同時に「だれかのだれか」にもなりうるのではないか。アニメーションという言語が持つ新しい表現の可能性を探る。
プロフィール
アニメーション作家。1982年生まれ。2004年筑波大学芸術専門学群卒業。教育コンテンツ、CM、短編作品を主に制作。ほか、自作のアニメーション装置「キノーラ」を用いたワークショップ講師など。著書に、驚き盤など映像の原始的なおもちゃをつくり方とともに紹介した『手作りアニメ レシピBOOK』(技術評論社、2011)。シンプルな絵柄に魂とアニメーションならではの面白みが宿る瞬間に惹かれる。
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