概略
物理的な特性を変化させるマテリアルとして液体に着目し、その中で本作では磁性流体を扱う。群ロボットの動的配置制御を活用した磁性流体の振る舞いにより、周囲の環境に溶け込みつつ、やわらかな動きを表現する実体ディスプレイを創作する。単なる文字や模様などの情報提示にとどまらず、周囲の環境と調和しながら受け手に新たな体験を提供できるようなキネティックインスタレーションを目指す。
プロフィール
1995年愛知県一宮市生まれ。アーティスト、HCI(ヒューマンコンピュータインタラクション)研究者。東京大学大学院情報学環助教。博士(学際情報学)。液体は無形であり、状況に応じてその状態を変えたり、もとの状態に戻ったりする。その姿を柔軟に変えられる液体のマテリアルとしての特徴に惹かれ、新たな液体表現の創出に没頭する。主な作品に、『see-saw』(Ars Electronica Festival 2022)など。2020年度経済産業省認定未踏スーパークリエータ。
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